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17.03.01Media

雑誌「Nile’sNILE 2017.3月号」に掲載されました。

【Nile’s NILE ナイルスナイル】 2017.3月号に掲載されました。

“Vintage rice wine” 夢雀

「日本酒界のドン ペリニヨン」を目指して製造され、日本に先駆け、世界で注目されている酒がある。鮮烈なブルーのボトルが印象的な純米大吟醸「夢雀―MUJAKU-」。「世界一高いビル」として話題を集めた全828m、206階建てのドバイのブルジュ・ハリファ内で運営するアルマーニホテルの日本酒料理店“ARMANI/HASHI”では、1本約60万円という価格で販売されている。

ちなみに“ARMANI/HASHI”のソムリエを務めるラジャン・ランサガミ―氏は、2013年にロンドンで初めて開催された日本酒のソムリエコンテストで利き酒の実力や知識を競い、「酒ソムリエオブザイヤー」を受賞した人物。その世界一のソムリエに、世界最高峰の日本酒(ライスワイン)と認められた「夢雀」を造ったのは、山口県の岩国市で250年の歴史を持つ堀江酒場だ。

「夢雀」の何が特別かというと、まず一つに、伊勢神宮の御神田で生まれ。門外不出の尊い米とされながら、1989年の台風の被害で2株だけが生き残った“奇跡の米”、イセヒカリを酒米として使用していること。しかも、杜氏が自ら植え、減農薬、有機農法という手間ひまを惜しみなく注ぎ、1等級の米を収穫している。さらに、このイセヒカリの精米歩合を1割8分であること。日本酒は、磨きといって酒米を削って造られるが、米の中心にある心白に近づくほど、吟醸香の高い透明な味わいが引き出される。「夢雀」では、収穫したイセヒカリをダイヤモンドのように丹念に磨き、ほぼ心白のみとなる18%まで磨き上げている。そして、酒造りに欠かせない水は、日本の名水百選にも選ばれる数々の銘酒の源、清流錦川の清らかな湧き水。堀江酒場は、この錦川の最上流にある酒蔵である。味わいは、濃厚でありながら、極上のキレをもつ。それだけでも華となり、和食はもちろん、どんな料理も鮮やかに引き立てる。そのうえ杜氏の技によって、一年ねかすごとにその味わいは、コクと深みが増す長期熟成を可能にさせた。シャンパーニュと同じく“ヴィンテージ”となる日本酒というわけだ。

ドバイのアルマーニホテルの他、香港ではマンダリンオリエンタル香港のレストランを始め、国内最大のショッピングモールであるエレメンツやタイムズスクエアで購入できるなど、少しずつ取り扱いも増えている。

今宵、世界が認めた最高の日本酒の味を、ぜひ。

ナイルスナイル 表紙

ナイルスナイル