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16.08.26Media
【2016.8.26 読売新聞】女性企画の日本酒誕生
2016.8.26 読売新聞に掲載されました。
女性企画の日本酒誕生
県の事業支援「世界中で飲んで」
岩国市の酒蔵「堀江酒場」が、伊勢神宮(三重県)の神田で発見された品種「イセヒカリ」を使った純米大吟醸「夢雀」を開発した。きっかけは、県などが進める女性の創業支援だった。
フルーティー、洋食に合う濃さ
「夢雀」はアルコール度数16度で、堀江酒場の主力銘柄「金雀」と日本酒を世界に発信したいとの「夢」を組み合わせて命名。高価なイセヒカリを磨き込み、中心部のみを使っているため、1本8万8000円(750ml入り、税別)。販売に際して関係者が山口市内で記者会見を開き、杜氏の堀江計全さん(39)は「フレンチやイタリアンの料理に合う濃さがありながら、フルーティーな味わい」と説明した。
開発は、県や山口銀行などが共同出資して昨年設立した「女性創業応援やまぐち」(杉山敏美社長)が、松浦奈津子社長(35)が創業した山口市の商社「Archis」に資金面などでの事業支援を決めたことから始まった。
松浦社長は、第一次産業活性化のために米を使った製品の展開を目指しており、事業支援に際して、新たな銘柄の日本酒を造ることを提案した。岩国市の実家で、かつて育てたことがあるイセヒカリを減農薬、有機農法で栽培したものを原料とすることを決め、開発、製造は地元の堀江さんに依頼した。松浦社長は「世界に羽ばたく日本酒ができた。海外の人にも飲んでもらいたい」と語った。
限定1000本で、国内向けに250本を販売するほか、フランス、香港、ドバイの代理店などでも取り扱う。