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16.08.28Media

【2016.8.28 中国新聞】錦の日本酒 世界に挑む

2016.8.28 中国新聞に掲載されました。

錦の日本酒 世界に挑む

地元産の米使用 国内外へ限定1000本出荷

岩国市錦町産のイセヒカリを精米し、地元の堀江酒場が造った純米大吟醸「夢雀」が完成した。750ml入り8万8千円(税別)で、限定千本。国内をはじめ、海外市場を照準に香港、ドバイ、フランスへ売り出した。夢雀は、伊勢神宮(三重県)の神田ゆかりのイセヒカリを18%まで磨き、錦川上流の地下水で仕込んだ。フルーティーさが特長。フレンチにも合うという。錦帯橋の古材を使ったプレートにシリアルナンバーを記す。

錦町出身の松浦奈津子さん(35)が社長を務め、特産品の海外販売を手掛ける山口市のArchis(アーキス)が企画。イセヒカリは松浦社長の実家で父親が数年前から育てており、1次産業の活性化になればと故郷の蔵に協力を求めた。昨年、実家の水田50㌃にイセヒカリを植え、減農薬で栽培した。杜氏の堀江計全さん(39)は「伝統の生酛造りと、米を磨き込む最新技術が融合したお酒」と胸を張る。

県と山口銀行などが出資する会社「女性創業応援やまぐち」(山口市)から委託費1500万円を受けて実現した松浦社長。「『ジャパニーズライスワイン』という新たなカテゴリーをつくり、日本酒の価値を世界で高めたい」と意気込む。(川村奈菜)

2016.8.28中国新聞