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14.08.14Media

【2014.8.14 朝日新聞】豪雨復興願い35年ぶり花火

2014.8.14 朝日新聞に掲載されました。

豪雨復興願い35年ぶり花火

山口市阿東徳佐で14日、約35年ぶりに花火が上がる。昨夏の豪雨災害を機に立ち上がった人たちが資金集めなどに奔走して実現した。お盆の夜空に、復興の花が咲く。

きょう山口市阿東徳佐で 地元の資金集め 奔走実る

阿東地区では毎年お盆の時期、徳佐や嘉年、地福などでそれぞれ祭りを開いている。35年ほど前には徳佐小で祭りに合わせて花火を上げていた。しかし、近くに国道315号ができたことで花火が上げられなくなり、途絶えていた。

昨年、地元自治会や婦人会が花火の復活を企画したが、お金が集まらず断念。その後豪雨に見舞われた。花火に復興への願いを込めようと、改めて打ち上げに動き出したのが地元でショッピングセンターを経営している田村哲信さん(61)たち。実行委員会を立ちあげ、寄付金を募って回った。

復旧工事を担う業者などが快く企画に賛同した。個人からの寄付も合わせると、目標の50万円を大きく上回る約100万円が集まった。先月30日には警察や消防の立ち合いのもと、花火の打ち上げ位置や安全確保なども終えた。

昨夏の豪雨は、人や家、道路への被害だけではなく地元からの人口流出をもたらした。実行委員の原亜紀夫さん(45)は「普段帰ってこられない人も花火を見に来てくれたら。ふるさとで楽しんでもらえたらうれしい」と話している。

花火の打ち上げは14日午後8時50分から。同日午前から祭りを開催している阿東地域交流センター周辺で観覧できる。約500発が上がる予定だ。(寺尾佳恵)

2014.8.14朝日新聞